失われた時を求めて〈5〉第三篇 ゲルマントの方〈1〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
語り手の家族は、パリのゲルマント家の館の一角に引越し、「ゲルマントの方」の扉が徐々に開かれる。ラ・ベルマの演ずる『フェードル』観劇のさいに、ゲルマント公爵夫人を見かけた語り手は、プラトニックな愛情を抱くようになり、夫人に近づくため、同じ一族のサン=ルーを訪ねる。やがてヴィルパリジ夫人のサロンでゲルマント公爵夫人を見かけるが、現実の夫人には、彼女の名前を通して思い描いていた神秘的なものを見出すことができない。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
プルースト,マルセル
1871.7.10‐1922.11.18。フランスの作家。パリ近郊オートゥイユに生まれる。若い頃から社交界に出入りする一方で、文学を天職と見なして自分の書くべき主題を模索。いくつかの習作やラスキンの翻訳などを発表した後に、自伝的な小説という形で自分自身の探究を作品化する独自の方法に到達。その生涯のすべてを注ぎ込んだ大作『失われた時を求めて』により、20世紀の文学に世界的な規模で深い影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
どちらでもいい (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
夫が死に至るまでの、信じられないような顛末を語る妻の姿が滑稽な「斧」。廃駅にて、もはや来ることのない列車を待ち続ける老人の物語「北部行きの列車」。まだ見ぬ家族から、初めて手紙をもらった孤児の落胆を描く「郵便受け」。見知らぬ女と会う約束をした男が待ち合わせ場所で経験する悲劇「間違い電話」。さらには、まるで著者自身の無関心を表わすかのような表題作「どちらでもいい」など、アゴタ・クリストフが長年にわたって書きためた全25篇を収録。祖国を離れ、“敵語”で物語を紡ぐ著者の喪失と絶望が色濃く刻まれた異色の短篇集。
内容(「MARC」データベースより)
夫が死に至るまでの信じられないような顛末を語る妻の姿が滑稽な「斧」、著者自身の無関心を表わすかのような表題作など、全25篇を収録。祖国を離れ「敵語」で物語を紡ぐ著者の喪失と絶望が色濃く刻まれた異色の短篇集。
閨房哲学 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
快楽の法則の信奉者、遊び好きなサン・タンジェ夫人と、彼女に教えを受ける情熱的な若き女性ウージェニー。そして夫人の弟ミルヴェル騎士や、遊蕩児ドルマンセたちがたがいにかわす“性と革命”に関する対話を通して、サドがみずからの哲学を直截に表明した異色作。過激で反社会的なサドの思想が鮮明に表現され、読む者を慄然とさせる危険な書物。
パルムの僧院〈下〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
叔母のサンセヴェリーナ公爵夫人やその愛人で公国の宰相モスカ伯爵、クレリアらの助けでファブリスは脱獄に成功した。だが愛する人への想いに駆られ、自ら牢獄へ戻る。やがて政争の果てに新大公が誕生、放免されたファブリスは聖職者となるが…。恋に、政治に、宮廷に生きる人々の情熱的な姿を鮮やかに描き、ルネサンス期のイタリアを愛したスタンダールの晩年を代表する名作。
月世界へ行く (新装版) (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
186X年、フロリダ州に造られた巨大な大砲から、アメリカ人とフランス人の乗員3人を乗せた砲弾が打ち上げられた。ここに人類初の月旅行が開始されたのである。だがその行く手には、小天体との衝突、空気の処理、軌道のくるいなど予想外の問題が!19世紀の科学の粋を集めた本書は、その驚くべき予見と巧みなプロットによって、今日いっそう輝きを増すSF史上不朽の名作である。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
江口 清
1909年生まれ、アテネ・フランセ卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
彼方 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
十五世紀のフランス悪魔主義の帝王ジル・ド・レー元帥。彼が城内でもてあそび虐殺した小児の数は八百人を下らないという。死体美の品評会。屍骸を詰めた大樽。そして四百年後の今、元帥の一代記を執筆する作家の見た戦慄に満ちた背徳の世界。世紀末フランス耽美派の雄ユイスマンスがオカルティズムの世界を自然主義的手法で描いた奇書!
内容(「BOOK」データベースより)
ジル・ド・レー元帥、十五世紀フランスに生きた悪魔主義の帝王。その城内で弄ばれ虐殺された小児の数は、八百を下らないという。死体美の品評会、屍骸を詰めた大樽の数々…四百年後のいま、作家デュルタルは彼の一代記を執筆しようとしていた。やがて作家の前に蘇る背徳の儀式、黒ミサとは!?世紀末フランス耽美派の鬼才が贈るオカルティズム小説、戦慄に満ちた稀代の傑作。
モンテ・クリスト伯 (中) (単行本(ソフトカバー))
内容(「MARC」データベースより)
パリの社交界にデビューし、たちまち人気の的となるモンテ・クリスト伯。自分に陰謀をはたらいた知人たちの欲望と秘密を掌握しながら、巨万の富と強靭な意志をたよりに、着々と復讐の準備を進めていく。〈ソフトカバー〉
悪徳の栄え〈下〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
妹ジュスティーヌとともにパンテモンの修道院で育ったジュリエットは、悪徳の快楽をおぼえ、悪の道へと染まってゆく。パリで同好のさまざまな人物と交わり、イタリアへと逃げおちた彼女は、背徳の行為をくり返し、パリへと帰る…。悪の化身ジュリエットの生涯に託してくり広げられる悪徳と性の幻想はここに極限をきわめ、暗黒の思想家サドの最も危険な書物として知られる傑作幻想綺譚。
ペスト (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
カミュ
1913‐1960。アルジェリア生れ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書き活躍。またアマチュア劇団の活動に情熱を注ぐ。1942年『異邦人』が絶賛され、『ペスト』『カリギュラ』等で地位を固めるが、’51年『反抗的人間』を巡りサルトルと論争し、次第に孤立。以後、持病の肺病と闘いつつ、『転落』等を発表。’57年ノーベル文学賞受賞。交通事故で死去
宮崎 嶺雄
1908‐1980。東京生れ。東京帝大心理学科中退。岸田国士に師事、バルザック、サンド、メリメ、カミュ等、多くの仏文学を翻訳紹介。’41年、フランス文学賞受賞。戦後創元社編集長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
新訳 星の王子さま (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
大人のための「星の王子さま」
全世界で「聖書」の次に読まれていると言われる『星の王子さま』。今年、多くの出版社から新訳が出る中で、最も簡潔で美しい日本語訳が、この倉橋由美子訳です。この半世紀、日本での『星の王子さま』は、童話として、あるいは純粋な「子どもの心」からのメッセージとして読まれてきました。倉橋由美子の訳では、けして子どものために書かれたものではなく、むしろ「大人のために」書かれた悲しい物語として訳されています。世界の傑作を、最も格調高く、文学の香りに満ちた新訳でおたのしみください。
内容(「BOOK」データベースより)
二つの孤独な魂が交歓する、世界で最も悲しい物語。大人のための『星の王子さま』。