女帝エカテリーナ 下 改版 中公文庫 B 17-4 BIBLIO (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
エカテリーナはクーデターで夫の皇帝を追放、学校や美術館を建て啓蒙君主として君臨する。立ちはだかる列強と覇を競い合い、領土拡張に奔走する彼女の褥には、若い男の影が絶えない。女帝の劇的生涯を活写する大作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
トロワイヤ,アンリ
1911‐。フランスの作家。モスクワ生まれのロシア人で、幼時、革命を避けてパリに移住。処女作『ほの明り』でポピュリスト賞、1938年にはサルトルの『嘔吐』と争い、『蜘蛛』でゴンクール賞を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
新訳 星の王子さま (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
大人のための「星の王子さま」
全世界で「聖書」の次に読まれていると言われる『星の王子さま』。今年、多くの出版社から新訳が出る中で、最も簡潔で美しい日本語訳が、この倉橋由美子訳です。この半世紀、日本での『星の王子さま』は、童話として、あるいは純粋な「子どもの心」からのメッセージとして読まれてきました。倉橋由美子の訳では、けして子どものために書かれたものではなく、むしろ「大人のために」書かれた悲しい物語として訳されています。世界の傑作を、最も格調高く、文学の香りに満ちた新訳でおたのしみください。
内容(「BOOK」データベースより)
二つの孤独な魂が交歓する、世界で最も悲しい物語。大人のための『星の王子さま』。
失われた時を求めて〈5〉第三篇 ゲルマントの方〈1〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
語り手の家族は、パリのゲルマント家の館の一角に引越し、「ゲルマントの方」の扉が徐々に開かれる。ラ・ベルマの演ずる『フェードル』観劇のさいに、ゲルマント公爵夫人を見かけた語り手は、プラトニックな愛情を抱くようになり、夫人に近づくため、同じ一族のサン=ルーを訪ねる。やがてヴィルパリジ夫人のサロンでゲルマント公爵夫人を見かけるが、現実の夫人には、彼女の名前を通して思い描いていた神秘的なものを見出すことができない。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
プルースト,マルセル
1871.7.10‐1922.11.18。フランスの作家。パリ近郊オートゥイユに生まれる。若い頃から社交界に出入りする一方で、文学を天職と見なして自分の書くべき主題を模索。いくつかの習作やラスキンの翻訳などを発表した後に、自伝的な小説という形で自分自身の探究を作品化する独自の方法に到達。その生涯のすべてを注ぎ込んだ大作『失われた時を求めて』により、20世紀の文学に世界的な規模で深い影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
海に住む少女 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
■海に浮かぶ不思議な町の少女……透きとおっていく、遥かな物語集
「フランス版・宮沢賢治」ともいえる、幻想的な詩人・小説家の、短編ベスト・コレクション。悲しみでも苦しみでもない、切ない気持ちで胸がいっぱいになり、涙がこぼれそうになる。(訳者)
内容(「BOOK」データベースより)
「海に住む少女」の大海原に浮かんでは消える町。「飼葉桶を囲む牛とロバ」では、イエス誕生に立ち合った牛の、美しい自己犠牲が語られる。不条理な世界のなかで必死に生きるものたちが生み出した、ユニークな短編の数々。時代が変わり、国が違っても、ひとの寂しさは変わらない。
レ・ミゼラブル〈下〉 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
ひときれのパンを盗んだために,19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの物語.19世紀前半のフランス社会に生きる人々の群像を描く大パノラマ『レ・ミゼラブル』の少年少女版.
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
素性をかくして社会的な地位を得たジャン・ヴァルジャンだったが、警部ジャヴェルの疑いの目がつきまとう。慈しんで育てた孤児の少女コゼットは美しく成長して青年マリユスと恋におち、ジャン・ヴァルジャンは複雑な思いで見守る。中学以上。
抄訳版 失われた時を求めて〈1〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
第一篇『スワン家の方へ』、第二篇『花咲く乙女たちのかげに』より。一杯の紅茶とマドレーヌから、コンブレーの全記憶が飛び出してきた。巨大な作品の重要なシーンを抄訳し、粗筋でつないだ待望の書。
内容(「BOOK」データベースより)
ふと甦るコンブレーの記憶。そこで過ごした少年時代を貫く二つの散歩道、スワン家の方とゲルマントの方。それは物語の重要なテーマを暗示する二つの方角である。隣人スワンが経験した苦しい恋と語り手がスワンの娘ジルベルトに寄せた少年の日の恋物語。やがて保養地バルベックを訪れた語り手は美少女たちのグループと知合い、なかの一人、アルベルチーヌへと心が傾いてゆく。
第三の嘘 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
ベルリンの壁の崩壊後、初めて二人は再会した…。絶賛をあびた前二作の感動さめやらぬなか、時は流れ、三たび爆弾が仕掛けられた。日本翻訳大賞新人賞に輝く『悪童日記』三部作、ついに完結。
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。
地底旅行 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
ドイツの鉱物学者リーデンブロック教授は,16世紀の錬金術師が謎の文字を書き残した羊皮紙を発見,甥アクセルの協力を得て苦心のすえ解読した.そこにはアイスランドの火山の噴火口から地球の中心に達することができると書かれていた.これが13週間に及ぶ地球内部への旅の始まりになった.ヴェルヌ(1828-1905)の最高傑作.挿絵多数.
ロクス・ソルス (新書)
出版社/著者からの内容紹介
ブルトンが熱讃し、レリスが愛し、フーコーがその謎に魅せられた、言葉の錬金術師ルーセルの代表作。言葉と想像力だけで創られた瞠目の奇想イメージの数々。待望の改訳。解説=青柳いづみこ
内容(「BOOK」データベースより)
ブルトンが熱讃し、レリスが愛し、フーコーがその謎に魅せられた、言葉の錬金術師レーモン・ルーセル。言語遊戯に基づく独自の創作方法が生み出す驚異のイメージ群は、ひとの想像を超える。―パリ郊外はモンモランシー、天才科学者カントレルの奇想の発明品が並ぶ広大なロクス・ソルス荘へ、いざ、―。
モンテ・クリスト伯〈4〉 (文庫)
Amazon.co.jp
今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。
本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。
文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。
何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。
復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)